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多くの日本人が知らない日本経済や国債発行の事実

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多くの日本人が知らない日本経済や国債発行の事実

バフェットはろう(@buffett_hello)です。

日本は本当に、少子高齢化が原因で不景気なのか。社会保障費が膨れ上がっていくから、増税は仕方ないないのか。今回は、日本経済や国債発行のカラクリなどについて共有していきます。

 

 

 

減り続ける労働者の賃金

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主な先進国は1997年と比較すると、実質賃金は15〜30%も上昇しているのに、日本だけが下がり続けています。ドイツ、イギリス、オーストラリアも同じように少子高齢化になっているのに、なぜ日本だけが下がっているのか。このデータが現実です。全然、豊かになんかなっていません。

 

増え続ける国債

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出典:財務省 国債発行残高

国債発行残高とは、正確に言うと国の借金ではなく政府の借金。日本は借金大国と言われているだけあって、めちゃくちゃ増えています。

1995年に、当時の大蔵大臣だった武村正義が、国会で「日本は財政危機」と宣言しました。しかし、その財政危機宣言からすでに国債発行残高は4倍になっています。確かに景気は悪いけど、いまだに日本は破綻していません

さらにさかのぼって1970年から見ると、国債発行残高は330倍に膨れ上がっています。もしもーし、いつ破綻するんですか。これらは財務省が公表しているデータで、すべて事実です。

 

国債発行のカラクリ

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出典:財務省 2021年度予算案

2021年度予算案で、左側の円グラフは一般会計歳出(一般家庭で言うと支出)で、106.6兆円になっています。グラフの中の国債費とは、国債(政府の借金)の元本や利払いのことで、23.8兆円の借金返済をしています。一方、右側の円グラフは一般会計歳入(一般家庭で言うと収入)も歳出と同額の106.6兆円。歳入(収入)が60兆円しかなくて色々払えないから、新たに国債を43兆円も発行しています。

ここで一つ疑問が。

これって国債で国債を返しているってことで、一般家庭で例えれば、住宅ローンの借り換えと一緒。一般家庭だと審査があり、借り換えし続けるのは不可能です。でも政府はずっと繰り返してきました。 

その理由は、すべて日本円建ての国債、つまり日本円での借金だから。返すのは日本円。政府は日本円を永久に発行することができます。要するに、政府は永久に国債を発行することができます。だから国債発行残高が330倍になっても財政破綻*1しないってことです。政府は永久に借り換えし続けられるから、デフォルトはあり得ない

財務省のウェブサイトにも次のように明記されています。

日米などの先進国の自国通貨建ての国債のデフォルトは考えられない。

 

 

 

事実を見つめ、まず疑う

日本は少子高齢化で社会保障費が膨らんでいるから、国債を発行してそれで賄っていますよ。国債は借金だから、将来にツケをまわさないように増税しても仕方ないですよねって、政府や役人は国民に説明し、マスコミはそれを報道しています。でも増税した税金で国債は返していないのが事実。だからツケを払っている世代なんて、過去や現在、未来にも誰もいないんです。

勉強しない多くの国民は、政府や役人が言っていることや、テレビで放送されていることを信じ切って、払わなくて良い税金を長年払い続けています

日本は豊かだとか、将来にツケをまわさないとか、アフターコロナで増税が必要なんだとか言っている発言がいかにおかしいか、まずここに気づくことが必要です。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

*1:財政破綻の定義:政府の債務不履行(デフォルト)。要するに借金を返せなくなること。