バフェットはろう(@buffett_hello)です。
どこの国が日本より物価が安くお得に旅行できるか、海外の物価情勢をチェックする際に、判断基準となるのが「ビッグマック指数」。今回は、そんな興味深い指数を共有していこうと思います。
ビッグマック指数とは
ビッグマック指数(The Big Mac Index:BMI)とは、世界的な経済誌「エコノミスト」が、年に2回発表している経済指標のことです。ビッグマックは、言わずと知れたマクドナルドのハンバーガーで、世界の多くの国で販売されていますが、材料や調理法などがほぼ共通で、基本的に同じ商品です。そこで、ビッグマックを基準にして、各国の物価水準や為替相場を比較しようというのが、ビッグマック指数なのです。
BMIを見てみよう
2020年7月のビッグマック指数では、基準となるのはアメリカで、価格は5.71ドル。調査時点のドル・円相場は1ドル107.28円でしたから、アメリカでビッグマックを食べようとすると613円支払うことになるわけです。一方、日本の現在の価格は390円。
ちなみに物価が世界一高いスイスは741円、続いてBMIランキング2位はレバノン639円、スウェーデン617円、アメリカ、ノルウェー、カナダ、イスラエル、ユーロ圏、デンマークと続き、10位のオーストラリアは491円です。
ランキング低下が進む日本
肝心な日本のBMIランキングは、年々低下しています。2000年のランキングでは日本は5位でしたが、現在は25位です。39位のフィリピン(308円)や48位のインドネシア(253円)、49位のマレーシア(251円)などではまだお得感を感じるかもしれませんが、ランキング上位の欧米などでは物価が高く感じると思います。ですから、日本人にとって欧米など海外旅行はより多くお金がかかり、逆に日本を訪れる外国人にとっては、お得感のある旅行になり、そのためインバウンド需要が高まっています。
定期的にBMIをチェック
ビッグマック指数で見る限り、日本は先進国の中でも物価が安い国になっています。老後は生活費の安い東南アジアで暮らしたいという人も少なくありませんが、そのメリットは薄れつつあります。物価の面では、日本は暮らしやすい国になってきているということを、ビッグマック指数は教えてくれるのです。ただし、物価が安いということは、給料も安いということをお忘れなく。定期的にチェックをし、海外旅行、ビジネスや投資などの参考にしてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございます。