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「貧乏国家」に堕ちた日本、「物価が安くて清潔で快適」では済まない

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「貧乏国家」に堕ちた日本、「物価が安くて清潔で快適」では済まない

バフェットはろう(@buffett_hello)です。 

日本経済は1980年代のバブル景気を体験した後、「失われた20年」を経て、デフレが進み、それに伴って賃金も右肩上がりではなくなりました。株価こそ日経平均株価が3万円前後と、バブル期の水準に戻りつつあるようですが、だからといって日本経済が復活しているようには思えません。今の日本はまさに「20年前の東南アジア」、つまり「貧乏国家」となった日本の姿について共有していきます。

 

 

 

今や日本はかつての東南アジア並み

1990年代中盤から後半にかけ、多くの日本人の若者がタイへ旅行に行きました。何しろ物価が安いのと、食べ物がおいしいので「世界一の観光地」だと思ったから。しかし、2010年代中盤から、日本人観光客、特に若者の数が明らかに減っていったそうです。しかも、かつては「コニチハ」「ヤスイヨ」などと客引きから日本語で声を掛けられたのですが、2000年代前半頃から、中国人や韓国人と勘違いしたタイ人からは「ニイハオ」や「アンニョンハセヨ」などと言われるようになったそうです。これが何を意味するのか。「もはや日本人観光客は、タイ人にとっての上客ではなくなった」ということではないでしょうか。2000年代前半は一人600円も払えば酒が飲め、たらふくメシが食えたのですが、2010年代中盤以降は900~1,200円程になっているように感じられます。

 

タイは裕福に、日本は貧しく

現在、もはや20年前の「安いタイ」ではなくなっています。タイは着実に物価が上昇していることです。かつて10バーツ(約35円)だった移動式の果物売りの商品は、30バーツ(約105円)になっています。25バーツ(約75円)だったミカンジュースも50バーツ(約150円)に上がっています。それだけタイの人々が裕福になったということです。100円ショップ・ダイソー商品の価格は、日本は当然100円なのに対し、タイでは210円。それでも売れているということは、タイ人の方がもはや日本人よりも購買力があるということなんです。

 

タイからの観光客が爆買い

思えば、最近の日本人は「コスパ」ばかり重視しているように思います。だからなのか、携帯電話会社がキャンペーンで「牛丼1杯無料」「アイス1スクープ無料」などをすると大行列ができる始末。ほんの数百円が無料になるというだけで、貴重な時間を費やしてまで行列を作るのです。そうした時間を無駄だと思わず、目先の数百円に群がる様子を見るにつけ、日本が「貧乏国家」になったと実感してしまうのです。これが日本の現状です。その一方で、タイからの観光客は増え続けていました。彼らは日本で「爆買い」をし、ダイソーで「安い!」と大喜び。かつて日本の若者がタイで「安い!」とやっていたのと同じことをタイの人たちが日本でやるようになったのです。

 

 

 

現在の日本を知ることから

2019年12月には「米国(サンフランシスコ)では年収1400万円は低所得」という内容の記事を日本経済新聞が報じ、ネットでも大きな話題となりました。その時は「3,000円のランチを食うよりもワンコインで食べられる日本の方がいい」などといった反応もありました。

しかし、それではダメなのです。サンフランシスコの人は日本に来たら豪遊できるけど、日本人はサンフランシスコに行ったら物価の高さに仰天し、何もすることができません。「日本は物価が安くて清潔で快適」に甘んじていたら、いつの日か、日本中の土地を外国資本に買い荒らされ、日本人が得意な「おもてなし」を外国人に対して低賃金でさせられるようになるかもしれません。そんな日本の未来を誰が望みますか。外を見て危機感を持った方が良い。これ、理解できない人、やばいマインド。

参考書籍

 

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