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かけた時間とお金がもったいないという意識で損をする

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かけた時間とお金がもったいないという意識で損をする

バフェットはろう(@buffett_hello)です。

かけた時間とお金がもったいないという意識が判断を誤らせることがあります。今回は、そんな無意識のうちにしているお金の心理学について共有していきます。

 

 

 

無意識のうちに判断を鈍らせている例

せっかく並んだ時間

人気のケーキ屋さんに並び始めて30分。ここまで並んだんだから、絶対にケーキを買って帰ろうとするでしょう。並んだ時間が長いほど、買わずに帰るという選択肢を選びにくくなります。「並んだ時間」が判断に影響を及ぼしています。

購入した前売り券の代金

前売り券を購入したコンサート。外出する気分じゃないけど、もったいないから行こうとするでしょう。前売り券をもらった場合より購入した場合のほうが、無理をしてでも見に行く傾向があります。「前売り券の代金」が判断に影響を及ぼしているのです。

時間をかけた銘柄選びの労力

企業分析に時間を割いて選んだ株式の銘柄が、急激に値下がりしたとします。じきに回復するかもしれないから、もう少し待ってみようとするでしょう。時間をかけずに選んだ銘柄より、時間をかけて選んだ銘柄が値下がりした時の方が、損切をためらってしまいます。「銘柄選びの労力」が判断に影響を及ぼしているのです。

 

サンクコスト効果

3つのケースで出た「並んだ時間」「前売り券の代金」「銘柄選びの労力」は取り戻せません。いわば、支払ってしまったコストと言えます。

支払ったコストが大きいほど、「コストを回収したい」という心理状態におちいります。そのため、時には冷静さを欠いた判断をしてしまうことがあります。行動経済学では、これを「サンクコスト(sunk cost)」と呼び、すでに支払ったコストが判断に影響することを「サンクコスト効果」といいます。コストには、お金だけでなく、時間や労力なども含まれます。

 

 

 

支払ったコストをゼロとして考える

サンクコストが判断に影響を及ぼすことが、一概に悪いというわけではありません。労力をかけた分だけ、何かしらのメリットを期待するのは当然の心理でしょう。しかし、望ましい判断ができなくなるのは避けたいものです。サンクコストのせいで判断が鈍ってしまうのを防ぐには、「支払ったコストはゼロ」と仮定することです。もったいない状況を一旦なかったことにします。

上の例で、ケーキ屋にこれから並ぶとして、列の長さをみて今から待ちたいと思うか。コンサートの前売り券を自分は払っていないとして、本当に見に行きたいと思うか。企業分析した時間と労力はなかったとして、この株価の値下がり幅で回復を待つべきと思うか。

買い物にしろ投資にしろ、サンクコストにしがみついて「もったいない」という気持ちがあると、判断を誤りかねません。すでに支払ったコストが判断に影響を及ぼすことを知り、冷静に行動を選択しましょう。

  

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