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【XOM】低迷するエクソン・モービルを買い増す理由

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【XOM】低迷するエクソン・モービルを買い増す理由

バフェットはろうです。

米国連続増配高配当株、約10銘柄に均等分散投資しており、毎月給料日後に「組み入れ比率最低銘柄」を約5万円分買い増すというルールで運用しています。今月はさらに、【XOM】Exxon Mobil Corporation(エクソン・モービル)を買った理由を共有していきます。

 

 

 

石油メジャーの最大手

エクソン・モービルは米国に本社を置く、総合エネルギー企業です。石油メジャーの最大手であり、スーパーメジャーと呼ばれるロイヤル・ダッチ・シェルやBP、シェブロンなど6社のうちの1社です。エクソン・モービルは世界200ヵ国以上で事業を展開しており、石油を中心としたエネルギー資源の探鉱や生産、輸送、精製から販売までの事業を垂直統合にて一括で行っています。これらのほかにも石油化学品の製造や発電事業にも出資しており、同社が手掛ける事業は多岐に渡っています。同社が展開するブランドとしては、EssoやEXXONなどが挙げられます。

 

連続増配・高配当銘柄

エクソン・モービルはS&P500の構成銘柄に採用されています。同社は平均配当利回り4%という高配当銘柄の代名詞的な存在であり、また、連続増配年数は37年という驚異的な企業です。直近の株式配当実績について見ていきます。日付は権利落ち日を記しています。

2020年 配当額:3.48ドル(配当利回り:8.44%)

2019年 配当額:3.43ドル(配当利回り:4.94%)

2018年 配当額:3.23ドル(配当利回り:4.74%)

2017年 配当額:3.06ドル(配当利回り:3.66%)

コロナショックに際し、減配や配当停止となった企業が多数ある中、同社は増配こそなかったものの、配当は維持しています。また配当利回りは株価の軟調な推移によって上昇し、10%前後。非常に高い配当利回りですが、同社が今後も減配せずに配当を維持できるのかどうかは不明なため、高い配当利回りにつられて安易に株式を購入することはオススメできません。 同社の配当性向は100%を超えており、この業績のままですと増配はおろか、現在の配当を維持できるかも怪しい状況であるというのが現実的な判断であると言えます。業績の改善が見られなければ、減配をせざるを得ない状況が来る可能性は高いと言えますが。

 

現在の株価 

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エクソン・モービル株価

3月25日の終値は、56.18ドルでした。EPS*1は-5.25ドル、予想年間配当金は3.48ドル、配当利回り6.19%程度です。

コロナショック及び石油価格の大幅な下落を契機に、同社の株価は大幅に下落し、昨年3月末には31ドル前後まで下がっていました。その後、同社の株価は緩やかに回復したものの、6月頃を境目に同社株価は下落に転じており、現在の株価はコロナショックによる下落時の株価と同水準で推移しています。この推移は同業他社であるロイヤル・ダッチ・シェル社の株価の推移と酷似しており、石油関連企業に同様に見られる推移の仕方であり、同社に特有なものではないと言えます。

 

 

 

低迷しても配当が続く限り

同社は今後も厳しい状況に置かれるため、厳しい業績が続くと思われます。また、同社のキャッシュ状況を踏まえるとこのままでは2021年末まで配当を維持できないとの見方もあります。これらを総合して判断すると、同社株価は今後も低調な推移を続けていくと考えることができます。将来に渡ってエクソン・モービルは安定したキャッシュフロー*2と配当が期待できる以上、配当収入の最大化を目指します。「人の行く裏に道あり花の山」を信じて。

 

baka-chiebag.info

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

*1:EPS:1株あたりの当期純利益。いわゆる1株の資金でどれぐらい稼いでいるかの目安。

*2:キャッシュフロー:現金の流れ。主に企業活動や財務活動によって実際に得られた収入から、外部への支出を差し引いて手元に残る資金の流れのこと。