バフェットはろうです。
年金って払ってもどうせ元になんか取れないのではと疑問に思っていて、納付しない人も少なくありません。今回は、年金は一生涯でいくら納めて、結果いくらもらえるのかを共有していこうと思います。
国民年金
保険料
まず、全員が加入している国民年金について、納付する保険料総額を説明します。国民年金保険料は1万6,610円ですので、この金額を20歳から60歳までの40年間(480か月)納付すると、
1万6,610円 × 480か月 = 797万2,800円 となります。
受給額
国民年金の受給額は、受給開始年齢や保険料を納付した期間によって変わります。保険料の全額を納付した人が原則通り65歳から受給する場合、年間受給額は78万900円で、この金額を死ぬまでもらえることになります。仮に女性の平均寿命である87歳まで生きるとすると、22年間受給することになり、受給総額は、
78万900円 × 22年間 = 1,717万9,800円 となります。
厚生年金
保険料
厚生年金保険料の半額は会社が負担してくれます。しかし、月収30万円の場合、厚生年金保険料自己負担額は月2万7,450円です。厚生年金保険料の中には国民年金保険料も含まれているため、この金額を負担するだけで国民年金保険料も全額払っていることになります。20歳から60歳までの40年間(480か月)に支払う厚生年金保険料の総額は、
2万7,450円 × 480か月 = 1,317万6,000円 となります。
受給額
老齢厚生年金の受給額は原則的に「平均標準報酬月額 × 支給乗率 × 加入月数」で計算します。支給乗率は生年月日や加入期間等によって変わりますが、ここでは支給乗率が0.5481%と仮定します。平均標準報酬月額30万円の場合、老齢基礎年金を合わせた年金受給額の合計額は約150万円です。
78万900円 + (30万円 × 0.5481% × 480か月) = 157万164円
60歳で退職し、65歳から87歳まで受給する場合の年金の総額は、
157万円164円 × 22年間 = 3,454万3,608円 となり、
払った保険料の約2.6倍を受け取れます。厚生年金の方は8年程度で元が取れますから、国民年金よりもさらに得する年金と言えます。
厚生年金があれば、国民年金だけの場合と比べて約2倍の年金を受け取れることもお分かりいただけるでしょう。現役世代の間、会社で働いて厚生年金に加入していたかどうかで、老後に大きな差が出てくるのです。
公的年金の充実を目指す
公的年金は一生涯受け取ることができるので、公的年金をできるだけ増やしておくことで、老後の大きな安心につながります。年齢が上がるについて年金を増やすためにできることは限られてきます。公的年金を増やすために、未納期間を埋めたり、パートやアルバイトでも社会保険に加入するなどできます。また、上で計算した受給額はあくまでも現時点での概算で、今後は保険料の増額や受給額の減額は可能性として高いです。また受給額も不十分でしょう。そこで、投資などで個人的に資産を築くことも大切でしょう。
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