バフェットはろうです。
持てる者はより豊かになり、持たざる者はより貧しくなっています。このコロナ禍で、その傾向がさらに加速度的に進んでいます。今回は、なぜこのように経済格差、所得格差が広がるのか共有していきます。
Iはより裕福に、Eはより貧しく
パリ経済学校教授のトマ・ピケティ氏によると、労働から得られる収入より、資本から得られる収入のほうが「今までも」「これから」も多くなると言っています。つまり、お金を持っている人は、それを種銭として投資をし、資本収入を得て資産をさらに増やし、その増えた資産を再び投資して、もっと増やしています。まるで雪だるまを転がして大きくするような感じで、資産を増やしているのです。これは、どんな経済状況でもその時々に最適な金融資産は存在し、お金持ちはその金融資産へ投資しているのが現状です。
一方、貧しい人たちは、経済の波にさらされながら、労働収入から得た少ない給料の中でなんとか生活をやりくりして、その給料からの現金を利子なんかほとんど付かない預貯金に回しています。そして、預貯金の価値さえもインフレにより目減りしてしまっているにもかかわらず、そのことにすら気づいていません。
かつては優秀なEを量産する教育
これまでずっと行われてきた日本の教育の中では、できるだけ良い成績をとって良い学校に入り、良い企業に就職することが良いことだとされてきました。これは、優秀なEを育てるための教育でした。この考え方はいまだに根強く、働き方の多様性が叫ばれる昨今であってもなお、多くの親は、子供たちに良い学校に入り、大企業に就職するというレールに乗って生きるべきだという信仰から逃れることができていません。このような既存の教育観から抜け出せずに、Eの教育にのみ費用と労力を費やしている家庭や学校が大多数なのが現状です。しかし、学校の通信簿なんてものは、Iの働き方をするのにはまったく関係ありません。
子供に必要なのは、Iの教育
Iは、社会に新しい価値を提供しようとしている企業、つまり、有望と思われるBを見つけ出し、そのBの可能性に投資をしていきます。子供たちがどんな職業に就くかは予想できませんが、Iのリッチマインドを持っているかどうかが、子供たちの安心で自由な将来を決める大きな要素であることは疑いようがありません。多くの子供たちは、社会に出た際はおそらくEからスタートすることでしょう。多くの子供たちが、Eの「自分の時間を切り売りする」働き方しかないと思い込み、Iへの足がかりを失ってしまうことは避けたいものです。残念ながら、多くの大人は、このようなEに囚われたまま毎日仕事をしていて、そこから脱却する意識さえ持っていないのが現実。たとえ、EやSの働き方を選んだ場合でも、Iのリッチマインドを持つことができるかどうかが重要で、それに親が気付き、学べる機会を与えられるかで子供たちの将来は大きく変わってくることでしょう。
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