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宝くじで貧乏人を騙して夢を見せる7つのバイアス

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貧乏人を騙して夢を見せる7つのバイアス

バフェットはろう(@buffett_hello)です。

宝くじは、夢や希望をちらつかされて、多くの人の財布の紐を緩めてしまいます。しっかりとした見識をもっていないと、騙されていることに気が付かず、宝くじを買ってしまいがち。今回は、貧乏人を騙して夢を見せる7つのバイアスについて共有していきます。

 

 

 

宝くじは当たらない

宝くじ全体の売上額は、1995年度にピークを描いて以降、減少傾向。2017年度には過去最低の8,000億円割れ、翌年18年度に8,046億円、2020年度には8,160億円とほぼ横ばいが続いています。

その後も減少傾向は続き、宝くじの売上が減少しているのは、「当たらない」ことが世間の常識として、定着してきたことも背景にあります。

そのため、派手なインパクト狙いで次々と当選金を引き上げ、2017年の年末ジャンボ宝くじから最高賞金額は10億円(1等7億円と前後賞1億5,000万円)にまで膨らませました。

しかし、ジャンボ宝くじの売上減少傾向に未だ歯止めはかかっていないのです。

宝くじは、お手軽な価格で楽しめる「庶民の夢」ですが、1枚300円のジャンボ宝くじの当選確率は1,000万分の1で、生涯のうちで落雷で死亡する確率と同じ。10枚3,000円分を購入しても、100万分の1の当選確率です。お手軽な価格ですが、ものすごく当たらないことがわかります。

ですが、宝くじは買っていないと絶対当たらないからと、これを100枚3万円分、300枚9万円分も買う人は跡を立ちません。

なぜ、こんなにも買う人が多いのかといえば、人が合理的に行動しないからに他なりません。

 

購入者が支配される7つの認知バイアス

  1. 感情バイアス

    他人は当たらないが、自分だけは当たりそうな気がする。自分には楽観的思考がはたらきやすい。

  2. 確証バイアス

    高額当選者は、長く買い続ける人が多いという都市伝説を信じてしまう。

  3. 正常性バイアス

    3時間ごとに1,000万円の当選者が出ていると聞くと、自分の宝くじ購入の行動も正常と考えられる。

  4. 喪失不安バイアス

    毎回続けて買わないと、これまで続けてきた過去の行動すべてが無駄になると思えてしまう。

  5. 集団同調性バイアス

    多くの人が買うのを見ると自分にもチャンスがあると思えてしまう。

  6. 正当化バイアス

    自分にツキがあると思える時は多く買い、ツキがない時はツキのある人に買ってもらう。

  7. アンカーバイアス

    運の悪い人が当たると、自分にもチャンスが巡ってくるかもしれないと希望的に考える。

 

 

 

最も効率の悪いギャンブル

2020年度の宝くじの売上8,160億円のうち、当選金はたったの46.5%(3,745億円)しかありません。残りの53.5%のうち、地方自治体などに38.2%(3,071億円)が建前上分配されますが、そのうちの1割程度は総務省傘下の公益法人が100団体近くもぶら下がっており、そこに総務省役人が天下って高給を蝕む構図になっています。

地方自治や社会貢献を謳っているものの、本当は総務省OBの楽園が築かれています。

繰り返しますが、宝くじは、配当率がたったの46.5%しかないのです。他の公営ギャンブルと比べると非常に見劣りします。競馬も競輪も競艇もオートレースも約75%もの配当率だからです。民営のパチンコは約87%です。これでも皆さんは宝くじを買いますか。私なら迷わず米国株などの資産を買いますけど。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。