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株式市場に生息する3匹の動物とは何か

 

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株式市場に生息する3匹の動物とは何か

バフェットはろう(@buffett_hello)です。

株式市場において、一生価値が下がらない商品は存在しません。「絶対に投資で失敗したくない」と思っている人ほど陥りやすい「株式市場のカモ」。今回は、ひふみ投信シリーズのファンドマネージャーである藤野英人さんが教えてくれた株式市場に生息する3匹の動物について共有していきます。

 

 

 

株式市場に生息する3匹の動物

Bull(ブル:雄牛)

ニューヨーク証券取引所の近くにある巨大な雄牛の銅像は、1987年の株価大暴落(ブラックマンデー)を乗り越えたアメリカ国民の強さを象徴するものとして造られました。なぜなら、牛は敵を攻撃するときに頭を下から上に突き上げるので、「強気」や「勝利」、「株の上昇」を意味するからです。

Bear(ベア:熊)

一方、熊は手を上から下に振り下ろして戦うことから、「弱気」「株の下落」の象徴として用いられています。

Duck(ダック:カモ)

最後の一匹は、カモ。弱そうに見える人につけ込んでお金を巻き上げることを日本語で「カモにする」と言いますが、これはカモが捕まえやすい動物であることが由来します。欧米でもカモ(duck)には同じような意味があります。

 

株式市場には雄牛が10%、熊が10%、カモが80%いると言われています。3匹の動物の中でカモにならないことが大事で、そのために必要なのは自分の頭で考えること。投資の失敗例として多いのは、銀行や証券会社の言いなりになってしまったり、複数の投資家の意見を取り入れようとしたりして、自分のスタイルや最終的なゴールを見失うこと。信念を持たないで人の言うことに左右されてしまう人は結果的にカモになります。株式市場でエサにされてしまわないようにしなければなりません。

 

 

 

損をしない金融商品は存在しない

株式市場では誰もが必ず損をするものです。なぜなら永久に右肩上がりの商品は存在せず、どんな商品にも必ず下がる瞬間があるからです。

「下がらない商品」とうたっているものは、それは嘘です。株価の下落をどう受け止めるかは投資をするうえでとても大事。人間の呼吸と一緒で、株価が上がったり下がったりすることは、ごく自然なことです。

そもそも株価は需要(買い手)と供給(売り手)のバランスで決まり、需要が供給を上回れば株価は上がり、下回れば株価は下がります。売り手と買い手の希望が一致する価格はどこか、その企業の本当の価格はいくらかをずっと探求し続けているのが投資家です。

とはいえ、損をする瞬間をなるべく減らしたいというのが多くの人の本音でしょう。そこで肝心なのは、企業や商品の「本質的価値」を見極めることです。長い目で見て価値が上がるということは、本質的に価値があるものだということ。物事の本質を見極める目が養われたら、結果的に大きな利益を上げられるようになるでしょう。

人の意見に惑わされない確固たる信念物事の本質を見る目、短期的な株価の変動に慌てない平常心。投資家である前に1人の人間として豊かな心を育むことが、遠回りのように見えて近道なのかもしれません。

 

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