バフェットはろう(@buffett_hello)です。
FIRE*1を考える前に、まず、自分の家計のバランスシート、年間収支をしっかり把握することから始めましょう。今回は、その必要性について共有していきます。
家計のバランスシートを作る
マネーのライフプランを考える際、まず、やらなければならないことは、家計のバランスシートの作成です。バランスシートとは、企業の「資産・負債・純資産(資本)」の内訳を書き出したものです。一目で、企業の財務内容がわかります。それと同じものを、ご自身の金融資産・負債について、作成してみてください。
ご自身が保有する金融資産の現在価値を書き出してください。次に、その時価を入れていってください。きちんと調べるのは、けっこう骨の折れる作業です。将来、年金や保険金などを受け取る権利を保有している場合、それが、現在価値でいくらか、わかるでしょうか。投資信託や株などの金融資産も、時価で計算してみてください。負債サイドでは、住宅ローンの残高を、きちんと時価で把握してください。
少なくとも年1回、家計のバランスシートを作るようにしましょう。それは、企業で言えば、中間決算・本決算をやるようなものです。家計のバランスシートを1年に1回作る習慣ができれば、きちんと家計簿をつけていなくても、年間の収支と、運用のトータルリターンを把握できます。共働きの家計では、夫婦合算のバランスシートをそれぞれ作る必要があります。理想的には、情報を完全に共有できると良いのですが、それができない場合は、概算だけでも伝え合うのが望ましいと言えます。
年間収支を把握する
次にやるのは、年間収支を把握することです。年間でどれだけ資産を増やせるかは、年間収支によって決まります。1年間でいくらお金を増やすことができるでしょうか。資産形成の基本はすごいシンプルです。
[今後1年間の資産の増減]
=[収入-支出]+[運用リターン-運用コスト]
これから資産形成を始めようとするならば、まず、年間の収支をプラスにする必要があります。そうしないと、資産は増えていきません。家計の年間収支が赤字の場合、「なんとか運用でお金を増やして、収支を黒字にしたい」と考える方もいますが、そんな考えで運用をやると、短期的な相場の波乱に惑わされて、失敗する可能性が高くなります。
次に、どのような運用を選ぶべきかを考えます。「期待リターン」と聞くと、当然プラスと考えるかもしれませんが、1年など短い期間では、マイナスになることもあります。高リスク・低リスク商品をうまく組み合わせて、自分にとってふさわしいポートフォリオを作り、中長期で運用することが大切です。
マネーのライフプランを考える
最後に「マネーのライフプラン」を作りましょう。とりあえず定年退職を65歳として、それまでに、金融資産をいくらまで増やせるかを考えることから始めましょう。
年齢別の貯蓄・負債残高平均を見ると、40歳代は平均1,231万円の負債を抱えています。貯蓄よりも負債の方が、150万円多くなっています。50歳代になって、やっと貯蓄が負債よりも大きくなり、貯蓄高は1,004万円となります。
とは言っても、将来の計画は、何度も変更が必要になるでしょう。結婚や出産、持ち家の購入、転勤や転職など人生の大きなイベントごとに、マネーのライフプランは書き換える必要が生じるかもしれません。何回、書き換えてもOKです。その時その時で、妥当と思われるマネープランを作り、毎年バランスシートを作りながらチェックしていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
*1:FIRE:Financial Independence, Retire Early 経済的に自立して早期退職