バフェットはろう(@buffett_hello)です。
投資家にとっては良い情報かもしれないが、2022年の寅年は株式相場のパフォーマンスが全十二支の中で最も悪い年なんです。今回は、干支のアノマリー*1や過去の寅年を振り返ってみて、今年どう投資していくか共有していきます。
意外と当たる干支のアノマリー
日本橋では昔から干支のアノマリーなどの相場予想が出回っていることをご存知ですか。
<十二支の格言>
- 子(ね)は繁盛
- 丑(うし)つまずき
- 寅(とら)千里を走り
- 卯(う)跳ねる
- 辰(たつ)天井
- 巳(み)天井
- 午(うま)尻下がり
- 未(ひつじ)は辛抱
- 申(さる)騒ぐ
- 酉(とり)騒ぐ
- 戌(いぬ)笑い
- 亥(い)固まる
2022年、寅年の「寅は千里を走る」は、寅が一日に長い距離を走って、戻ってこれるほど行動力があるという意味だが、寅が突っ走るため相場は波乱になると言われています。
寅年の勝率は最下位
実際、寅年は政治混乱や円高進行の年が多く、勝率は十二支中最下位。年間の騰落率は10位と低調。平均パフォーマンスは1.8%と10位。
東証再開前も含めて過去100年で見ても、寅年は2勝6敗。やはり勝率はビリで平均パフォーマンスは2.1%高とほぼ傾向は変わりません。
寅年は「仕込みの年」
過去の寅年は下記のように歴史的、国際的な事件が発生し、リスクオフの円高が進み、外部要因の影響を受けやすい日本株安つながったことが多かった。
<主な出来事>
- 1950 朝鮮戦争、日経平均7.3%安
- 1962 キューバ危機、岩戸景気、五輪景気後の不況 日経平均0.8%安
- 1974 ウォーターゲート事件、第1次オイルショック後の不況 日経平均11.4%安
- 1986 チェルノブイリ原発事故 日経平均42.6%高
- 1998 ロシア通貨危機、前年に山一倒産し金融システム不安で大手銀行に公的資金投入。年中の147円台の円安から一気に113円までの円高 日経平均9.3%安
- 2010年 ギリシャ危機でリスクオフの円高株安
2022年の投資戦略を考える上でのリスクとしては、コロナウィルス、経済的には米テーパリングからの利上げ、インフレ、地政学的にはウクライナや米中対立などが挙げられます。
「寅は千里を走る」はあくまでアノマリーですが、2022年に世界で何か大きな危機が起きることを想定しながら慎重な姿勢を取りたいものです。もし株価が下がることになれば、2023年の卯(うさぎ)年が跳ねる年になるため、むしろ、絶好の「買い場」の年と思われます。
最後までご覧いただきありがとうございます。
*1:アノマリー(Anomaly):現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論の枠組みでは説明することができないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のこと