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預金封鎖は起こるのか

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コロナ禍で日本政府はバンバン借金して金を使っています。特別定額給付金に始まり、GoToトラベルやらGoToEatなど、国民の生活を守る目的でじゃぶじゃぶと。しかし、この借金は誰が払うのでしょう。この借金は国民が払うしかありません。その秘策として日本政府は預金封鎖を実行するかもしれないため共有していこうと思います。

 

 

 

預金封鎖

日本政府が私たちの預貯金や不動産などの財産を実質的に没収する行為。実際、日本でも、1946年の終戦直後に行われたことがあり、預金封鎖の間に確認された国内に在住した個人の財産の全額、それと国外在住の個人が国内に所有した財産に対して財産税を課しました。それにより、財閥は解体され、多くの資産家は没落しました。

 

実行する理由

①銀行の信用低下を防ぐ

一定以上の預金を下ろせなくして銀行を立て直すというもの。2013年にキプロスで起きた預金封鎖がこれ。*1

②財政の立て直し

債務(政府の借金)を返すためや借金の棒引きなど

③デノミネーション

ハイパーインフレ*2のため貨幣の単位を変えること。ドイツが第一次大戦後のハイパーインフレから経済立て直しのために発行した臨時通貨であるレンテンマルクという通貨が有名で、レンテンマルクと旧通貨のバビエルマルクの交換レートは1対1兆。大規模なデノミで経済を立て直しました。

日本での戦後の預金封鎖は、②と③を目的に実行されたと言われています。

 

実行の手口

まず、ある日突然、予告なく、政府は預金を封鎖して資産を引き出せなくしました。と同時に旧円から新円に切り替え、旧円は使えなくしました。そして、自宅にお金を隠している、いわゆる「タンス預金」をしている人や、直前に銀行から旧円を引き出した人も強制的に銀行へ旧円を預金させました。預金を封鎖している間に資産を確認して、その半年後に10万円を超える部分に25%の財産税を課し、金額が多くなるにつれ税率も上がり、1,500万円超部分にはなんと90%もの財産税がかけられました。これで政府の戦費や賠償金などで膨れ上がった借金を国民の預金を没収する形で帳消しにしたんです。

 

 

 

現在の日本で実行されるか

現在の日本では、政府債務残高(政府の借金)は1,000兆円を突破し対GDP比で246%まで拡大しています。個人の実質資産は1,200兆円あり、そのうち国債*3は840兆円、残り現金などの資産は360兆円となり、政府は1年間に40〜50兆円の借金をしているから、残りの360兆円を7〜9年後には超え、債務超過となります。そうなると日本国債が暴落し国が潰れるかもしれない。国が潰れないように日本政府は何らかの手を打ってくるでしょうね。その一つの可能性が預金封鎖です。

現代の日本では、あり得ないと思う人は多いと思います。私もこの預金封鎖が起こる可能性を知り、周りに伝えましたが、本当に起こるのかな、そんなこと起きたら社会は大混乱になるから起きないよ、そんなこと信じられない等、否定的な反応でしたよ笑。次の機会に、預金封鎖が起こる可能性や回避するための政府の政策について共有したいと思います。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

*1:ロシアの富裕層が高金利でタックスヘブンのキプロスの銀行にお金を預け、そのお金をキプロスの銀行がギリシャ国債で運用していたところ、2013年にギリシャ国債が暴落し大損出、損出を出したキプロスの銀行が潰れないように預金封鎖して、預金者に預金税を課し、EUの支援もあって銀行の倒産を防いだ。

*2:ハイパーインフレ:3年間で累積100%以上の物価上昇。

*3:国債:国家が証券発行という方式で行う借入金のこと。