バフェットはろう(@buffett_hello)です。
ようやく65歳以上の高齢者を対象としたワクチン接種が始まり、どこの自治体も予約が殺到している状況です。今回は、インターネット難民の高齢者が利用する電話予約での落とし穴について共有していきます。
ワクチン接種の予約
現在、多くの自治体で新型コロナウイルスワクチン接種の予約をするのに、電話やインターネットを利用して受付をしています。その電話予約の際に、一部の自治体では予約用電話番号としてナビダイヤル番号が使われています。
0570ナビダイヤル
NTTコミュニケーションズが提供する電話の付加サービスで、「0570」から始まる電話番号として普及しており、主に企業や官公庁の運営するコールセンターや、宅配の再配達などで採用されています。
強制的に発生する通話料
ナビダイヤルは、下記の通り通話料金がかかり、当然、発信者の負担となります。注意する点としては、携帯電話で契約している通話定額オプション等は対象外ということ。場合によっては高額な通話料金が発生します。
- 携帯電話:平日昼間4.5秒10.8円〜20秒10.8円
- 固定電話:平日昼間22.5秒10.8円〜3分9.18円
- IP電話:一律3分8.64円
料金発生のタイミング
ナビダイヤルに電話すると、事前料金通知ガイダンス「ナビダイヤルでおつなぎします。〇〇秒ごとに、およそ□□円でご利用いただけます。」が流れます。そのガイダンスの後から通話料金が発生します。「ただいま混み合っています、お待ちください。」とガイダンスがあって、つながるのを待っている時間も通話料金はかかります。
携帯各社からの注意喚起
NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルは、携帯電話からナビダイヤル番号への発信に関して注意を呼びかけています。各社が提供する携帯電話サービスの各種プランや通話定額オプションでは、ナビダイヤルへの通話は無料通話の対象外となると。したがって、予約用電話の音声ガイダンス後の待ち時間が長くなった場合、通話料金が高額になる可能性があります。
先日、接種対象者の夫婦がコールセンターへの電話を懸命に試み、接種予約を勝ち取ったとニュースのインタビューで誇らしげに語っていました。この夫婦によると、夫は1,000回、妻は800回でようやく予約が取れたとのこと。この話を元に、夫婦で携帯電話から1分間の通話を繰り返したと仮定して通話料金を計算すると、25万9,200円となります。夫婦は、無料のワクチンを約26万円払って予約を勝ち取ったと言っているようなものです。この事実を知ってか知らずか。
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