バフェットはろうです。
あけましておめでとうございます。今年も「バカでも分かるお金の知恵袋」を続けていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
「一年の計は元旦にあり」とは、皆さんご存知の通り、一年の計画は年の初めである元旦に立てるべきであり、物事を始めるにあたっては、最初にきちんとした計画を立てるのが大切だということです。今回は、お金の生涯計画について共有していきます。
億万長者になるのは簡単だ
1970年代にアメリカの億万長者を対象とした大規模調査を実施したスタンリーは、ベストセラーになった「となりの億万長者」で、アメリカやヨーロッパ、日本など豊かな先進国に生まれた幸運を活かすなら、誰でも億万長者になれると述べています。
皆さんの純資産(株などの金融資産や不動産の時価の総額から住宅ローンなどの負債を引いたもの)が「期待資産額*1」を上回っていれば、皆さんはお金持ちということです。逆に期待資産額を下回っていれば、どれほど収入が多くても貧乏人ということです。
資産とは、収入の多さによって決まるのではなく、収入と支出の差額から生み出されるものなのです。ですから、スタンリーは、夫婦二人の年収の10〜15%を貯蓄にまわす倹約を続けていれば、誰でも億万長者になれると言っています。一馬力であれば、20〜30%です。日本の平均的なサラリーマンの生涯賃金は約3億円。退職時、30%貯め続けたら9,000万円、20%なら6,000万円、6,000万円を年率3%程度で運用すればやはり退職時に資産は1億円を超えているはずです。
すべての意味が込められた数式
- お金持ち = ( 収入 - 支出 ) + ( 資産 × 運用利回り )
お金持ちになる方法はたった1行の数式で表すことができます。足し算と引き算だけでできた、小学生にでもわかりそうなこの方程式に、世界中の人たちを虜にしてきた「お金持ちになりたい。」という夢が凝縮しています。
ここから、お金持ちになるには次の3つの方法しかないことが分かります。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを上げる(資産を上手に運用する)
収入を増やす方法は2つあります。
- 金融資本を金融市場に投資する
- 人的資本を労働市場に投資する
「金融資本」とは、簡単にいうとお金のことで、「金融市場」は株式や債券、不動産、ビットコインなど仮想通貨を取引するところのことです。「人的資本」とは、働いてお金を稼ぐ力のことです。大きな会社の社長さんなどの大きな人的資本を持っている人は、それを労働市場に投資してたくさんのお金を稼ぐことができますし、いち会社員などの小さい人的資本だと収入はそこそこになるということです。
「複利」のパワーを理解すべし
先日、宇宙最強の力である「複利」のパワーについてブログの記事の中で説明しました。この「複利」のパワーを最大限に活かして、自分たちの資産を上手に運用することが重要です。
「FIRE(経済的自立と早期退職)」を目指す人たちは、人的資本を駆使して、できるだけ多く稼ぎ、その収入の中からできるだけ多くを投資・運用にまわそうとしています。本当に単純で簡単に思えますが、言うは易く行うは難し。しかし、そこに計画があれば、強い意志があれば、達成できると思います。新年早々、ゆっくり落ち着いて、お金について見直し、使い方の計画を立てみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございます。
*1:期待資産額:自分がお金持ちかどうか知るための魔法の方程式。「 年齢 × 年収 ÷ 10 」で計算できます。